コール・オプションとは
コール・オプションとは、原資産を買う権利のことです。
株券が原資産の場合、「株を、ある特定の日時に、特定の価格で買う権利」のことをコール・オプションといいます。
それでは、株券の場合のコール・オプションについて、以下に詳しく説明します。
例えば、権利行使価格(コール・オプションの値段)が1000円で、プレミアム(オプションの値段)が100円、オプションの期日が10月1日とします。
この例では、「1000円で株券を10月1日に買う権利」がコール・オプションになるわけです。
9月1日現在に、原資産である株券が950円だとします。
この取引は、9月1日がオプションの売買成立日で、オプションのプレミアムが100円で取引されたとします。
つまり、オプションの買い手は、「10月1日に、1000円で株券を買う権利」を買ったということになるわけです。
ここで注意しなければならないことは、コール・オプションの買い手は、原資産を権利行使価格で購入する権利を持っていますが、必ずこれを買わなければならないというわけではありません。
その一方で、コール・オプションの売り手は、買い手の要求に応じて、原資産を権利行使価格で売る義務を負うのです。 買い手は権利で、売り手は義務をもつということです。
それでは、この取引の1ヶ月後はどのようになったのでしょうか。
結論を言いますと、株が1100円以上の価格になった場合は、コール・オプションの買い手が利益を得ることになり、売り手は損をします。
また反対に、株が1100円以下の価格になった場合、売り手が利益を得ることになって、買い手は損をすることになるわけです。